国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)傘下の国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)と英国王立がん研究基金(Cancer Research UK)が共同で立ち上げた「がんグランドチャレンジ(Cancer Grand Challenges)」プログラムは、6月16日にワシントンDCで開催された会議「がんグランドチャレンジサミット(Cancer Grand Challenges Summit)」において、がん研究における非常に困難な問題の解決に取り組む研究チーム4組に研究助成総額1億ドルを付与することを発表した。助成を受給する研究チームは、①がん悪液質を腫瘍による症候群として研究するニュージャージー州ラトガースがん研究所(Rutgers Cancer Institute of New Jersey)主導の「キャンキャン(CANCAN)」チーム、②染色体外DNAの創出・活動に関する理解を深める研究に取り組むスタンフォード大学(Stanford University、スタンフォード大学)主導の「イー・ダイナミック(eDyNAmiC)」チーム、③小児がん用人工T細胞療法開発に取り組む小児国立病院(Children’s National Hospital、ワシントンDC)主導の「ネクストジェン(NexTGen)」チーム、④予防を目的として正常細胞ががん性になる要因の発見を目指すカリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California San Francisco)主導の「プロミネント(PROMINENT)」チーム、の4組で、それぞれ5年間に亘り2,500万ドルを受給する。

National Institutes of Health, Four multinational, interdisciplinary teams selected to address major challenges in cancer

https://www.nih.gov/news-events/news-releases/four-multinational-interdisciplinary-teams-selected-address-major-challenges-cancer