大統領府は6月30日、厚生省(Department of Health and Human Services)が2022年4月に発表した医療セクタ気候誓約(Health Sector Climate Pledge)に米国の主要病院及び医療セクタ企業合計61組織が賛同し、温室効果ガス排出量を2030年までに50%削減すると誓約したことを発表した。医療ケアセクタは、米国における炭素排出量全体の8.5%を占めており、医療セクタによるコミットメント表明は、バイデン・ハリス政権が目標とする2050年までに炭素排出実質ゼロを達成する上で非常に重要となる。具体的に表明された内容には、①米国五大民間病院・医療システムのうちの2組織である非営利医療システムのアセンション(Ascension)及びコモンスピリットヘルス(CommonSpirit Health)と、米国最大の公衆衛生システムが、2030年までに炭素排出量の半減を誓約、②ファイザー(Pfizer)社及びアストラゼネカ(AstraZeneca)社などといった医療セクタを主導する企業が、2050年以前に炭素排出実質ゼロ達成を誓約、③米国エッセンシャルホスピタルズ(America’s Essential Hospitals)、米国医科大学協会(American Association of Medical Colleges)、米国医学アカデミー(National Academy of Medicine)などを含む主要医学関連団体が、気候対策を取ることを誓約、などが含まれる。

 

The White House, FACT SHEET:  Health Sector Leaders Join Biden Administration’s Pledge to Reduce Greenhouse Gas Emissions 50% by 2030

https://www.whitehouse.gov/briefing-room/statements-releases/2022/06/30/fact-sheet-health-sector-leaders-join-biden-administrations-pledge-to-reduce-greenhouse-gas-emissions-50-by-2030/