米国及び英国政府は6月13日、プライバシー強化技術(Privacy-Enhancing Technology:PET)の成熟度を高めることに重点を置いたコンペを計画中であることを発表した。PETは、国境を超えたマネーロンダリングなどの犯罪への対応において、革新的な役割を果たすと考えられている。米英政府によるPETコンペでの協力は、2021年12月に開催された民主主義サミット(Summit for Democracy)で最初に発表され、それ以来、大統領府科学技術政策局(White House Office of Science and Technology Policy:OSTP)、米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)、及び、米国科学財団(National Science Foundation:NSF)が、英国データ倫理・イノベーションセンター(Center for Data Ethics and Innovation)及び英国政府研究資金助成機関のイノベートUK(Innovate UK)と協力してコンペを計画している。本コンペは、米英両国のイノベーターを対象として2022年夏に開始予定で、2023年前半にバイデン大統領が招集する第2回民主主義サミットにおいて、提案されたソリューションが披露されることになる。

The White House, U.S. and U.K. Governments Collaborate on Prize Challenges to Accelerate Development and Adoption of Privacy-Enhancing Technologies

https://www.whitehouse.gov/ostp/news-updates/2022/06/13/u-s-and-uk-governments-collaborate-on-prize-challenges-to-accelerate-development-and-adoption-of-privacy-enhancing-technologies/