カリフォルニア州立大学理事会(California State University Board of Trustees)は3月23日、同大学システム受験者の出願要件から、大学進学適性試験SATもしくはACTの得点提出を除外することを満場一致で決定した。同大学システムは、米国最大の公立4年制大学システムで、これらの試験を運営するカレッジボード(College Board)及びACTは大きな影響を受けることになる。SAT及びACT試験は、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響で大半の試験会場が閉鎖になったことから、多数の大学が出願要件において暫定的にこれら試験の得点提出を任意としていたが、その後も得点提出を任意とする大学が増加し、2022年秋学期入学希望者に対しては、全米で大学1,800校以上がこれら試験の得点提出を出願要件から除外している。カリフォルニア州立大学システムによる決定は恒久的なもので、同大学システム傘下の大学23校に入学する学生約50万人がSAT及びACT試験を受験しなくなることで、カルフォルニア州外にも影響が広がる可能性が高いと見られている。なお、同大学システムは、過去2年に亘り、試験的に大学進学適性試験の得点提出を任意とし、高校における特定の大学進学準備講座の成績平均点(GPA)及び課外活動歴を合否判定基準とした結果、標準試験の得点よりも高校でのGPAの方が適切な合否判定基準になると結論付けた。
The California State University, CSU Trustees Vote to Amend Title 5 to Remove SAT and ACT Tests from Undergraduate Admissions
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