慈善活動イニシアティブのシュミッツ・フューチャーズ(Schmidt Futures)は10月26日、1億4,800万ドルを投入した全世界対象の新規プログラム「エリック・アンド・ウェンディ・シュミッツ科学分野におけるAIポスドクフェローシップ(Eric and Wendy Schmidt AI in Science Postdoctoral Fellowship)」の立ち上げを発表した。これは、STEM(Science, Technology, Engineering, and Math)分野における研究への人工知能(AI)利用拡大により、次の科学革命促進を目指すもので、シュミッツ・フューチャーズによるAI開発・活用人材に対する支援は、同プログラムを含めて総額4億ドルとなった。本フェローシッププログラムは、初期段階として、毎年世界9大学のポスドクフェロー約160人を支援し、AIメソッドについて訓練を受けた後、各自が取り組む研究に導入できるようにする。その後、より多くの国にもプログラムを拡大し、各大学が最高20人のポスドクフェローで構成されるコホートを最長6年間に亘り毎年選出することが予定されている。同プログラムに参加する大学は、自大学における研究の方向付けとAI訓練を受けた科学者の世界的ネットワーク構築支援の両方の実現に向けて、上級AI訓練、資金提供を含む研究支援、専門性開発機会を提供することになる。初年度のコホートに選出された大学は以下の通り。
• トロント大学(The University of Toronto、カナダ)
• 南洋理工大学(Nanyang Technological University、シンガポール)
• シンガポール国立大学(National University of Singapore)
• オックスフォード大学(University of Oxford、英国)
• インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London、英国)
• コーネル大学(Cornell University、ニューヨーク州)
• カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California San Diego)
• シカゴ大学(University of Chicago、イリノイ州)
• ミシガン大学(University of Michigan)

Schmidt Futures, Schmidt Futures Launches $148M Global Initiative to Accelerate AI Use in Postdoctoral Research
https://www.schmidtfutures.com/schmidt-futures-launches-148m-global-initiative-to-accelerate-ai-use-in-postdoctoral-research/