大統領府科学技術政策局(White House Office of Science and Technology Policy:OSTP)国家科学技術委員会(National Science and Technology Council:NSTC)海洋科学技術小委員会(Subcommittee on Ocean Science and Technology:SOST)は3月31日、報告書「2022年~2028年海洋科学技術機会・活動(Opportunities and Actions for Ocean Science and Technology (2022-2028))」を発表した。本報告書は、連邦政府の海洋科学技術関連主要優先事項を提示し、政策決定者がこれらを決定事項に導入・実行できるようにしたもので、2018年発表の「SOST米国海洋のための科学技術:10年ビジョン、2018年~2028年(SOST Science and Technology for America’s Oceans: A Decadal Vision (2018-2028))」で示された、①地球システム内の海洋の理解、②経済繁栄の促進、③海上安全保障の確保、④人間の健康の保護、⑤回復力ある沿岸コミュニティの開発、という海洋科学技術の進歩に向けた5つの主要目標に沿った内容となっている。また、「10年ビジョン」で特定された優先事項を改訂し、海洋科学技術事業体が直ちに取り組むことができる海洋ソリューション・共同プロジェクト機会として、以下の6件を挙げている。
- 海上風力エネルギー開発の促進。
- 沿岸地域におけるレジリエンス強化に向けた取り組みの調整。
- 2030年までに米国の陸地・海洋の最低30%の自然を保護するという全国的イニシアティブ「アメリカ・ザ・ビューティフル(America the Beautiful)」を通した生態系の保護。
- ブルーカーボン対策への適応及びレジリエンスの実現に関する調査。
- 米国海洋マッピング・探査・特性化(National Ocean Mapping, Exploration, and Characterization)計画の支援。
- 「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年(UN Decade of Ocean Science for Sustainable Development)」への関与。
なお、本報告書は、<https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2022/04/03-2022-SOST-Opportunities-and-Actions-for-Ocean-Science-and-Technology-2022-2028.pdf>からダウンロード可能。
The White House, White House Office of Science & Technology Policy (OSTP) Unveils Vision for Inclusive Ocean Science and Technology
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