大統領府は2月7日、連邦政府全体における精神衛生関連研究のニーズ及び機会の概要を提示した「大統領府精神衛生研究優先事項報告書(White House Report on Mental Health Research Priorities)」を発表した。本報告書は、大統領府の包括的精神衛生戦略の一環として、科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)及び国内政策会議(Domestic Policy Council)が、精神衛生障害の予防・診断・治療・偏見解消の向上を目的に省庁間科学研究優先事項をまとめたものである。これら精神衛生研究優先事項は、米国が直面する精神衛生危機に総合的且つ公平な手段で対応するために、さらなる科学研究が必要な主要領域となっている。本報告書で研究優先事項に特定された領域は以下の通り。
• 精神衛生促進及び、精神衛生障害の理解・予防・特定・治療における公平性の推進
• デジタル精神衛生介入の理解と活用
• 精神衛生関連業務従事者の支援と増加
• 医療ケアシステム・コミュニティ・司法環境における精神疾患への介入の利用可能性・質・インパクトの改善
• 薬物使用及び精神衛生に関する研究・治療の統合
• 深刻な精神疾患用治療の開発・改善
• 死に至る・至らないにかかわらず、自殺行為の予防
• 青少年に対する精神衛生支援

なお、本報告書は、<https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2023/02/White-House-Report-on-Mental-Health-Research-Priorities.pdf>からダウンロード可能。

The White House, White House Report on Mental Health Research Priorities
https://www.whitehouse.gov/ostp/news-updates/2023/02/07/white-house-report-on-mental-health-research-priorities/