安全保障・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology:CSET)は、米国大学における人工知能(AI)教授の人材不足状況をまとめた報告書「大学AI教員不足:米国大学は増加するAIスキルの需要に応えているか?(AI Faculty Shortages: Are U.S. Universities Meeting the Growing Demand for AI Skills?)」を発表した。本報告書は、全米の大学のコンピュータ科学部において、AI教育の需要に教員採用が追い付いていないことを指摘し、AI分野における教育能力ギャップ規模・原因・影響に関する政策決定者による評価を支援すると共に、大学で次世代のAI専門家を訓練する能力の増強に向けた政策手段を提示している。また、AI専攻の博士課程卒業者が企業に就職する理由は、大学教員のキャリアに関心がないからではなく、大学がコンピュータ科学教員の採用数を増やしていないためとしている。同報告書は、連邦政府が介入して大学への補助金を増額し、より多数の教員を採用できるように支援すべきと提案している。
なお、本報告書は、<https://cset.georgetown.edu/wp-content/uploads/CSET-AI-Faculty-Shortages.pdf>からダウンロード可能。
Center for Security and Emerging Technology, AI Faculty Shortages: Are U.S. Universities Meeting the Growing Demand for AI Skills?
https://cset.georgetown.edu/publication/ai-faculty-shortages/
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