米国学生情報研究センター(National Student Clearinghouse Research Center)は5月3日、高等教育機関における2022年春学期の学生の編入状況に関する最新情報をまとめた報告書「編入・流動性・進歩(Transfer, Mobility, and Progress)」を発表した。これによると、2022年春学期の編入学生数は前年同期比6.9%減で、2年連続の減少となり、2020年春学期からは16%減となった。また、非編入学生の在籍数も引き続き減少し、前年同期比3.8%減となった。減少が顕著であったのは2年制大学から4年制大学への編入学生数で、前年同期比11.6%減となり、年齢・性別・人種に関わらず、あらゆるグループにおいて減少が見られた。その他の主な結果は以下の通り。
- 編入者数が増加したのは4年制大学間での編入のみで、前年同期比5%増。また、編入生数増加が顕著であった4年制大学は、非常に競争率の高い大学(前年同期比7%増)及び競争率の高い大学(同7.2%増)。
- 2021年秋学期と比較すると、編入学生数は3%減で、休学中から復学した編入学生数は同8.6%減。セクタ別にみると、公立4年制大学では2021年秋学期からの編入学生減少率が5.4%減、私立4年制大学で同9.7%減、コミュニティカレッジで4.7%減。一方、営利4年制大学では同7.8%増。
- 性別で見ると、編入男子学生数は前年同期比5%減で、編入女子学生数は同8%減。
- 年齢別にみると、18~20歳のグループのみ編入学生数が増加(3%増)。
- 人種別に見ると、過去2年間での編入学生数減少率は、白人4%減、米国先住民18.6%減、アジア系17.1%減、黒人16.3%減、ラテン系15.6%減。
National Student Clearinghouse Research Center, Transfer, Mobility, and Progress
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