大統領府は3月28日に発表した2023年度大統領予算案の中で、教育省(Department of Education)の自由裁量予算として前年度比17%増となる883億ドルを要求した。また、連邦学資援助プログラム予算として263億ドルを計上しており、特に、低所得層学生対象の連邦奨学金「ペルグラント(Pell Grant)」の学生1人当たりの支給上限額を2029年までに現行の2倍とすることを誓約し、2023-24学年度は前学年度を1.775ドル上回る8,670ドルを上限としている。ミゲル・カルドナ(Miguel Cardona)教育長官は、2023年度大統領予算案の発表を受けて声明を発表し、同予算の下、教育省は、①新型コロナウイルス感染症パンデミックへの対応及び回復を通した学生支援、②機会・成績格差に対応するために貧困率の高い学校への大規模投資の提供、③障害を持つ児童・生徒への支援強化、④教育者の採用・保持への投資、⑤高校から高等教育への移行の再考、⑥大学の適正価格化に向けた大規模投資、⑦より包括的な高等教育を支援するために、歴史的黒人大学(Historically Black College and University:HBCU)・部族管理大学(Tribally Controlled College and University:TCCU)・マイノリティ受入大学(Minority Serving Institution:MSI)への公平な資金提供の増額、⑧公民権の行使に対する支援の拡大、などを行うとした。
Department of Education, Statement by Secretary of Education Miguel Cardona on the President’s Fiscal Year 2023 Budget
National Association of Student Financial Aid Administrators, Biden’s 2023 Budget Includes Plan to Double Pell by 2029
https://www.nasfaa.org/news-item/27084/Biden_s_2023_Budget_Includes_Plan_to_Double_Pell_by_2029
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