2020-21学年度にMBA課程に在籍したフルタイム学生、オンラインプログラム在籍者数が対面式プログラム在籍者数を上回る(5月17日)
大学ビジネススクール振興協会(Association to Advance Collegiate Business Schools:AACSB)が発表したデータから、2020-21学年度にMBA課程に在籍したフルタイム学生のうち、オンラインプログラム在籍者数は4万5,038人で、対面式プログラム在籍者数の4万3,740人を上回ったことが明らかになった。講座のオンライン化傾向は新型コロナウイルス感染症パンデミック前から見られていたが、パンデミックによりオンライン講座が主流となったことで、近年のオンラインMBA課程の成長は著しいものとなっている。例えば、2012-13学年度と2016-17学年度を比較すると、フルタイムオンラインMBA課程在籍者数は54%増で、2016-17学年度と2021-22学年度を比較すると85%増となる。また、雇用側も近年、オンラインMBA課程を従来型の対面式課程と同等に扱う傾向が高くなり、高等教育の未来・才能戦略センター(Center for the Future of Higher Education and Talent Strategy)が2021年12月に発表した調査結果によると、雇用主の71%はオンラインMBAプログラムを従来型のプログラムと同等に扱うと回答し、この割合は2019年調査時から10ポイント増となった。この傾向は、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)ハース・スクール・オブ・ビジネス(Haas School of Business)などといった著名経営大学院が、オンライン講座をMBAプログラムに導入したことによる影響が大きいと考えられている。
Inside Higher ED, Online M.B.A.s Overtake Residential Programs
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