サリーメイ(Sallie Mae)社は6月15日、独立市場調査企業のイプソス(Ipsos)社と共同で実施した大学卒業に関連する要因に関する調査報告書「米国における大学卒業状況(How America Completes College)」を発表した。これによると、大学に進学したものの中退した学生は、家族で初の大学進学者、多様な経歴を持つ学生、低所得層家庭の学生である確率が高いことが明らかにされた。また、大学中退者の約40%は、その主要な理由として、優先事項及びモチベーションの変化や生活の変化を挙げ、19%は経済的不安、14%は精神衛生上の問題を挙げた。その他の主な結果は以下の通り。
- 大学卒業者の74%は、高校進学前から大学進学を決断していたのに対し、大学中退者の55%は、高校進学後に大学進学を決断。また、中退者の34%は、11年生(日本の高校2年生に相当)以降に大学進学を決定。
- 大学卒業者の42%は、学費の支払い計画を立てていたのに対し、中退者では26%。
- 大学中退者の12%は、1年以内に復学する計画を立てているのに対し、82%は将来いつか復学予定と回答。
- 大学中退者の47%は、現在就いている職業に満足。
- 大学卒業者の90%と中退者の84%は、従来型の大学が全ての人に適切な訳ではないと回答。
なお、本報告書は、<https://www.salliemae.com/content/dam/slm/writtencontent/Research/Completion_Research_Study.pdf>からダウンロード可能。
Sallie Mae, New Research Report From Sallie Mae and Ipsos Examines Obstacles to College Completion
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- FY2022