米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は9月19日、「研究・イノベーション新興フロンティア(Emerging Frontiers in Research and Innovation:EFRI)」プログラムの下で学際的基礎研究プロジェクトを支援するために総額3,000万ドルを助成することを発表した。本助成受給者は、脳から着想を得たシステムの設計及び安全且つ持続可能な人工生体の作成を含むプロジェクトに取り組むことになる。NSFは、各プロジェクトに対して4年間に亘り200万ドルを助成し、助成受給プロジェクトは、倫理的・法的・社会的考慮と参加活動の拡大を含む研究活動を行うことになる。同助成は、①EFRI高エネルギー効率回路と人工知能の設計に向けた脳から着想を得たダイナミクス(EFRI Brain-Inspired Dynamics for Engineering Energy-Efficient Circuits and Artificial Intelligence)、②EFRI人工生体(EFRI Engineered Living Systems)、の2部門に分かれており、①では、スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)が主導する「生物学的脳と人工脳におけるスパイク列の樹状処理」を含むプロジェクト7件、②では、ワシントン大学(University of Washington)が主導する「屋外構築環境の構築と修復に向けた自律的人工生体物質」を含むプロジェクト8件が、それぞれ採択されている。
なお、EFRIプログラムの詳細は、<https://www.nsf.gov/eng/efma/efri.jsp>から閲覧可能。
National Science Foundation, NSF invests in bio-inspired and bioengineered systems for artificial intelligence, infrastructure and health
- 投稿タグ
- FY2022