米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は9月21日、気候変動・持続可能性・食料・エネルギー・汚染・経済などに関連する問題に対応するNSFの「収束アクセレレータトラックE:ネットワーク化されたブルーエコノミー(Convergence Accelerator Track E: Networked Blue Economy)」プログラムの下で、2021年9月に選出されたフェーズ1助成受給研究チーム16組の中から、フェーズ2に進んだ6組に対して3,000万ドルを助成することを発表した。フェーズ2助成受給チームは、今後2年間に亘り、イノベーションや起業に関するカリキュラムに参加し、製品開発・知的財産・資金調達・持続可能性計画・コミュニケーション・アウトリーチなどの訓練を受けることになる。フェーズ2助成受給チームは以下の通り。
- ワシントン大学(University of Washington)が主導し、先住民を含む沿岸コミュニティが、海洋活動・食料安全保障・沿岸部における危険からの保護のために海洋データを収集・使用する「バックヤード・ブイ(Backyard Buoys)」
- 南フロリダ大学(University of South Florida)が主導し、窒素汚染による経済及び健康上の問題に対応するために分水界地域団体を結集する「ブルーGAP(BlueGAP)」
- ウッズホール海洋研究所(Woods Hole Oceanographic Institute、マサチューセッツ州)が主導し、地域コミュニティに可視化されたインタラクティブな四次元砂州環境を提供する「デジタル砂州(Digital Reefs)」
- カリフォルニア大学サンタバーバラ校(University of California, Santa Barbara)が主導し、機器のプラスチック部品の安全且つ迅速な海洋での分解を通してより健全な海洋を実現する「ネレイスバイオマテリアル(Nereid Biomaterials)」
- モンテレー湾水族館研究所(Monterey Bay Aquarium Research Institute:MBARI、カリフォルニア州)が主導し、海中の可視データ処理を迅速化する「海洋ビジョンAI(Ocean Vision AI)」
- トゥレーン大学(Tulane University、ルイジアナ州)が主導し、沿岸コミュニティリサイクルプログラムを通して生態系の安全と土地損失の緩和を実現する「リコースト(ReCoast)」
なお、収束アクセレレータプログラムの詳細は、<https://beta.nsf.gov/funding/initiatives/convergence-accelerator>から閲覧可能。
National Science Foundation, NSF’s Convergence Accelerator invests $30 million to tackle challenges related to the blue economy
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