国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)傘下の国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)では、10月3日付でモニカ・バータグノッリ(Monica M. Bertagnolli)氏が第16代ディレクターに就任した。バータグノッリ氏は、2022年4月にNCIディレクターを退任したノーマン・シャープレス(Norman E. Sharpless)氏の後任となる。バータグノッリ氏の前職は、ハーバード大学メディカルスクール(Harvard Medical School、マサチューセッツ州)外科教授で、専門分野は外科腫瘍学であった。また、同氏はブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women’s Hospital、マサチューセッツ州)外科医で、ダナ・ファーバーがん研究所(Dana-Farber Cancer Institute、マサチューセッツ州)消化管がん治療・肉腫センター(Gastrointestinal Cancer Treatment and Sarcoma Centers)のメンバーでもあった。バータグノッリ氏はがん研究者として高く評価されている他、臨床試験に参加する患者の多様性拡大にも努めてきた。なお、2022年4月30日からNCIディレクター代行を務めたダグラス・ロウィー(Douglas R. Lowy)氏は、NCI首席ディレクター代理職に復帰すると共に、NCIがん研究センター(Center for Cancer Research)細胞腫瘍学研究所(Laboratory of Cellular Oncology)責任者としての任務を継続する。

National Institutes of Health, Monica Bertagnolli begins work as 16th director of the National Cancer Institute
https://www.nih.gov/news-events/news-releases/monica-bertagnolli-begins-work-16th-director-national-cancer-institute