米国科学財団(National Science Foundation:NSF)の政策方針を策定する米国科学委員会(National Science Board:NSB)は10月3日、NSF極プログラム局(Office of Polar Programs)の米国南極プログラム(U.S. Antarctic Program:USAP)における「性的暴行・ハラスメント予防対策(Sexual Assault / Harassment Prevention Response:SAHPR)」報告を受けて声明を発表した。NSBは、SAHPR報告書の内容に衝撃を受け、敵対的且つ危険なSTEM(science, technology, engineering, and math)職場環境は断じて容認しないとし、NSFディレクターと協力して直ちにこの問題に対応して、USAPがいかなるハラスメント・暴力に対しても恐怖心を抱くことなく、誰でも参加できる開かれた環境を提供することを誓約した。また、説明責任システムを確立し、今後、短期・長期的取り組みを監督するとした。さらに、2022-2023年観測シーズンに南極で勤務する全職員の安全強化を最優先事項に挙げ、第2優先事項には、2023-2024年観測シーズン及びそれ以降に向けて継続的な安全対策強化を確保するための方針・コミュニケーション・研修・監督強化を目的とする、NSF、他の政府機関、及び、民間セクタパートナーに対する支援を挙げた。
National Science Board, Statement on Sexual Harassment and Misconduct in U.S. Antarctic Program
https://www.nsf.gov/nsb/news/news_summ.jsp?cntn_id=306053
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- FY2022