大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)科学・社会担当長官代理のアロンドラ・ネルソン(Alondra Nelson)氏は、2月10日付で長官代理を退任し、2年間休職していた高等研究所(Institute for Advanced Study:IAS、ニュージャージー州)教授に復職することが明らかにされた。ネルソン氏は、前OSTP長官のエリック・ランダー(Eric Lander)氏が2022年2月に辞任後、新長官のアラティ・プラバカー(Arati Prabhakar)氏が就任する2022年10月までの8カ月間に亘り、OSTP長官代行を務めた。また、OSTP科学・社会担当長官代理として、倫理的な人工知能、研究整合性、科学における透明性向上などといったバイデン政権の取り組みを監督し、2022年8月には、米国内の全ての研究機関に対し、連邦助成受給研究結果をまとめた論文及び根拠データを全て無料公開するよう指示する覚書を発表している。

なお、ネルソン氏が発表した覚書は、<https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2022/08/08-2022-OSTP-Public-Access-Memo.pdf>からダウンロード可能。

Science, Alondra Nelson to leave White House science office
https://www.science.org/content/article/alondra-nelson-leave-white-house-science-office