米国医科大学協会(Association of American Medical Colleges:AAMC)は6月29日、報告書「AAMC加盟医科大学及び大学病院による経済インパクト(Economic Impact of AAMC Medical Schools and Teaching Hospitals)」を発表し、AAMC会員である米国医科大学及び大学病院が米国内総生産(GDP)の約3.23%を創出し、全米で710万件超の雇用を支援していることを明らかにした。本調査は、AAMCから委託を受けて非営利機関RTIインターナショナル(RTI International)が行ったもので、全米47州とコロンビア特別区及びプエルトリコに所在するAAMC会員の医科大学及び大学病院による経済インパクトを調査するために、医科大学154校と大学病院258院のデータを分析した。使用されたデータは2019年のもので、新型コロナウイルス感染症パンデミックによる影響は反映されていない。主な結果は以下の通り。

  • 調査対象となった大学・病院は、2019年に米国経済に7,280億ドル貢献。
  • これらの大学・病院が支援する710万件超の雇用は、米国における雇用全体の4%に相当。
  • これらの大学・病院が雇用する労働者に提供される年間給与・福利厚生総額は4,880億ドルで、雇用1件当たりの平均額は6万8,578ドル。
  • これらの大学・病院における経済インパクト及び研究活動は、地域経済に330億ドル貢献し、地域での雇用34万8,000件を支援し、給与・福利厚生総額210億ドルを創出。
  • AAMC加盟研究機関が受給する助成1ドルにつき、米国経済への貢献額は1ドル60セント。

 

なお、本報告書は、<https://www.aamc.org/data-reports/teaching-hospitals/interactive-data/economic-impact-aamc-medical-schools-and-teaching-hospitals>から閲覧可能。また、エグゼクティブサマリは、<https://www.aamc.org/media/61256/download?attachment>からダウンロード可能。

 

Association of American Medical Colleges, Medical Schools and Teaching Hospitals Contribute $728 Billion, 3% of U.S. GDP

https://www.aamc.org/news-insights/press-releases/medical-schools-and-teaching-hospitals-contribute-728-billion-3-us-gdp