政府説明責任局(Government Accountability Office:GAO)は2月17日、低所得層、家族初の大学進学者、障害者などといった、不利な立場にある生徒・学生の大学進学を支援するために教育省(Department of Education)が提供する「トリオ(TRIO)」と総称された8つの助成プログラムに関し、障害を持つ学生について調査した報告書「教育省:障害を持つ大学生支援プログラムの評価に追加データ収集が有効(Department of Education: Additional Data Collection Would Help Assess the Performance of a Program Supporting College Students with Disabilities)」を公開した。具体的に本報告書は、「トリオ」プログラムサービスを受ける障害を持った大学生に関し、教育省による情報の収集・報告状況を、文献調査及び聞き取り調査を通じて分析したもので、その結果、教育省は、「トリオ」プログラムの1つである学生支援サービス(Student Support Services:SSS)プログラムに参加する学生に関する報告を行っていないことが判明した。教育省は、SSSプログラム参加者が、参加資格基準を満たすか否かに関する情報は収集しているものの、各参加者の障害の現状に関するデータ収集は行っていない。また、SSSプログラムの実績について定期的に報告しているものの、障害を持つ参加者の成績に関する情報は含まれていない。これらの調査結果を受けて、GAOは教育省に対し、SSS助成受給機関から同プログラムへの参加者個々の障害の現状に関するデータを収集し、その情報を使用してプログラム実績を報告するよう提案した。教育省は、GAOからの提案に同意している。
なお、本報告書は、<https://www.gao.gov/assets/gao-23-105551.pdf>からダウンロード可能。
Government Accountability Office, Department of Education: Additional Data Collection Would Help Assess the Performance of a Program Supporting College Students with Disabilities
https://www.gao.gov/products/gao-23-105551
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