米国学資援助管理者協会(National Association of Student Financial Aid Administrators:NASFAA)は8月3日、連邦学資援助に関する最新の年次報告書「米国学資援助統計データ(National Student Aid Profile)」を発表した。本報告書は、連邦学資援助プログラムによる資金割当状況、連邦政府による連邦学資援助プログラムへの投資額、収入レベル別で学生が受給する学資援助額などに関する概要を提供するもので、これによると、2020-2021学年度に、連邦政府は学生640万人に対して低所得層学生向け連邦奨学金「ペルグラント(Pell Grant)」総額265億ドルを付与した。また、学生160万人に対して連邦教育機会補助金(Federal Supplemental Educational Opportunity Grant:FSEOG)総額120億ドルを付与し、2019-20学年度に働きながら学ぶ学生57万9,000人に対して連邦ワークスタディ(Federal Work Study)の下で110億ドルを拠出した。その他の主な結果は以下の通り。
- 2021-22学年度に大学連邦学資援助プログラム(FSEOGと連邦ワークスタディ)の下で連邦資金受給額が最大であった州は、カリフォルニア州・ニューヨーク州・ペンシルバニア州・フロリダ州。
- 連邦学資ローンに関しては、合計1,040万人が連邦直接ローン(Federal Direct Loans)を利用し、100万人が学生の保護者を対象とする連邦直接プラスローン(Federal Direct PLUS Loan)を利用。
- 2021年に連邦議会に提出された学資援助関連法案数は101件(2020年は47件、2019年は160件)。2021年に提出された法案の内訳は、学資ローン及びその返済に関する法案が32%、消費者情報に関する法案が16%、質・利用可能性に対応する法案が13%。
なお、本報告書は、<https://www.nasfaa.org/uploads/documents/2022_National_Profile.pdf>からダウンロード可能。
Inside Higher ED, The Status of Federal Student Aid Programs
https://www.insidehighered.com/news/2022/08/10/federal-student-aid-overview
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