国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)傘下の国立画像生物医学・生物工学研究所(National Institute of Biomedical Imaging and Bioengineering:NIBIB)は、最も差し迫った様々な医療問題を解決する内部研究プログラムとして「生物医学工学技術促進センター(Center for Biomedical Engineering Technology Acceleration:BETA Center)」を立ち上げた。BETAセンターは、生物医学画像、バイオセンシング、人工・合成生物学、ナノマテリアル・バイオマテリアル、人工知能、モデリング、演算、インフォマティクスなどを対象分野とし、集中的工学アプローチを利用しながら、最先端技術の開発・認証・普及の促進を目指す。同センターでは、衛生分野における緊急の国家・世界的課題に対応するために、技術開発に向けた専門家チームを短期間で構成することが可能になるという。また、BETAセンターでは、NIBIBにおける多様性・公平性・包摂性・利用可能性(DEIA)の拡大にも力を入れる。同センター初代ディレクターには、ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)及びエモリー大学(Emory University、ジョージア州)に所属するマヌ・プラット(Manu Platt)氏が就任する。プラット氏は、NIBIBの科学多様性・公平性・包摂性副ディレクターにも任命されており、BETAセンターのディレクターとして、生物医学工学研修・専門性育成機会の拡大にも取り組むことになる。同氏は、2023年2月27日付でBETAセンターディレクターに就任する。

 

National Institutes of Health, NIH launches intramural bioengineering center to foster technology collaboration across the agency

https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-launches-intramural-bioengineering-center-foster-technology-collaboration-across-agency