米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は10月19日、3,000万ドルを投入した新しい労働力開発プログラム「新興技術体験学習(Experiential Learning for Emerging and Novel Technologies:ExLENT)」を立ち上げた。本プログラムは、先進製造・人工知能・バイオ技術・量子情報科学・半導体・マイクロエレクトロニクスなどといった新興技術分野への参入及び経験拡大に関心のある人々のために実用的学習機会を提供するもので、新興技術分野の組織と労働力開発専門家との間のパートナーシップ促進に向けて、3年間で最高100万ドルを助成する。また、コホートモデルを使用し、メンターシップの重要性を強調しながら、STEM(science, technology, engineering and mathematics)分野における学習に関心があり、キャリアパスの探索及び新興技術分野でのスキル開発のための有給就労機会を求める学習者と企業・政府・非営利機関とを結びつける。なお、ExLENTプログラムは、以下の3つのトラックに分かれている。
• ピボット(Pivots):あらゆる分野の専門家に対し、新興技術分野に参入するために必要なスキル・能力構築のための体験学習機会を提供
• 初級(Beginnings):STEM分野における訓練を少し受けている人を対象に、新興技術分野におけるキャリアを追求するためのさらなる深い知識及び経験を拡大する体験学習機会を提供
• 探査(Explorations):STEM分野における経験が全くない人を対象に、新興技術分野での興味・動機付け・知識を構築し、さらなるキャリアパス探求に向けた刺激を与える体験学習機会を提供

なお、「ExLENT」プログラムに参加するための提案書提出期限は2023年3月2日で、プログラムの詳細は<https://beta.nsf.gov/funding/opportunities/experiential-learning-emerging-novel-technologies>から閲覧可能。

National Science Foundation, New NSF workforce development program opens new doors in emerging technology fields
https://beta.nsf.gov/news/new-nsf-workforce-development-program-opens-new