米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は8月8日、人工知能(AI)の可能性追求と同時にその利用・影響力に関する重要な疑問にも対応するというコミットメントの一環でアマゾン(Amazon)社と提携して進める「アマゾン社提携人工知能公正性プログラム(Program on Fairness in Artificial Intelligence in Collaboration with Amazon)」の下で、2022年の助成プロジェクト13件を発表した。助成総額は最高950万ドルとなる。助成チームは、①人工知能・機械学習技術に含まれる不公平・偏見の根絶、②人工知能システムと人間との交流に関する原則の策定、③アルゴリズムの論理的枠組み、④より幅広い人々による利用可能性を目的とした音声認識技術の改良、などのプロジェクトに取り組む計画である。助成プロジェクトには、1)デューク大学(Duke University、ノースカロライナ州)が主導する「マッチング・決定木を含む重病患者治療のための解釈可能なAI枠組み」、2)ハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)が主導する「AIにおける公平性のための標準的経済アプローチ」、3)コネチカット大学(University of Connecticut)が主導する「医療情報におけるバイアス縮小」、などが含まれる。
なお、「アマゾン社提携人工知能公正性プログラム」に関する詳細は、<https://beta.nsf.gov/funding/opportunities/nsf-program-fairness-artificial-intelligence-collaboration-amazon>から閲覧可能。
National Science Foundation, NSF and Amazon continue collaboration that strengthens and supports fairness in artificial intelligence and machine learning
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