米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization:CSIRO)とのパートナーシップの下で、パンデミックへの備え、干ばつからの回復力、有害な環境排出物などといった社会的問題に対応する、責任ある倫理的人工知能(AI)ソリューションに関する画期的研究を促進するために、NSFが総額180万ドル、CSIROが同230万ドルの助成を行うことを発表した。責任ある倫理的AIに関する懸念は、AI関連技術の利用可能性増加に伴い急速に拡大しており、NSF-CSIROパートナーシップの下での助成は、AIアルゴリズム及びその展開が安全且つ公平で、全ての人々に有益なものとする状況を確保するための倫理枠組み構築に貢献することが期待されている。助成受給プロジェクトは以下の通り。
• ネブラスカ大学リンカーン校(University of Nebraska-Lincoln)とレンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute、ニューヨーク州)が主導し、ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales、オーストラリア)が協力する、干ばつからの回復力、炭素排出ネットゼロ、感染症からの回復力をテーマとした「適正な連続的集団意思決定」プロジェクト。
• エモリー大学(Emory University、ジョージア州)、アリゾナ州立大学(Arizona State University)、ジョージメイソン大学(George Mason University、バージニア州)が主導し、ニューサウスウェールズ大学及びRMIT大学(Royal Melbourne Institute of Technology (RMIT) University、オーストラリア)が協力する、感染症からの回復力をテーマとした「感染症の蔓延予測のためのAIモデルにおけるバイアスの理解」プロジェクト。
• カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles:UCLA)とテキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)が主導し、シドニー工科大学(University of Technology Sydney、オーストラリア)及びメルボルン大学(University of Melbourne、オーストラリア)が協力する、感染症からの回復力をテーマとした「危機対応における適正なチーム編成のためのグラフ表現学習」プロジェクト。
National Science Foundation, New NSF-Australia awards will tackle responsible and ethical artificial intelligence
https://beta.nsf.gov/news/new-nsf-australia-awards-will-tackle-responsible
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