米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は7月11日、気候変動関連データの分析・統合を支援し、データ集約的アプローチの導入及び環境科学分野における訓練を進歩させるために、コロラド大学ボルダー校(University of Colorado Boulder)に5年間に亘って2,000万ドルを助成し、環境データ科学イノベーション・包摂研究所(Environmental Data Science Innovation and Inclusion Lab:ESIIL)を立ち上げることを発表した。本助成は、NSF生物科学局(Directorate for Biological Sciences)及び先進サイバーインフラ局(Office of Advanced Cyberinfrastructure)が共同で支給する。ESIILは、NSFのサイバーインフラプロジェクト「サイバース(CyVerse)」と協力し、包摂性を主要原則及び環境データ多様化に向けた手段とする他、セクタ間パートナーシップ、イノベーションサミット(Innovation Summit)や地球ハッカソン(Earth Hackathon)といったイベントなどを通して研究を促進する。また、ESIILのオープンな協力的拡大可能環境サイバーインフラを、NSFの米国生態学観測所ネットワーク(National Ecological Observatory Network)、長期生態学研究ネットワーク(Long-Term Ecological Research Network)、海洋観測イニシアティブ(Ocean Observatories Initiative)、及び、臨界域協力ネットワーク(Critical Zone Collaborative Network)等のデータソースと接続する。さらに、ESIILでは、環境データ科学スキルへのアクセスを促進し、データ利用能力を備えた次世代の人材養成も支援することになる。
National Science Foundation, New NSF center will advance, broaden and catalyze environmental data science
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