米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は8月15日、生物学統合研究所(Biology Integration Institute)4ヶ所を新設するために、5年間で総額3,800万ドル超を助成することを発表した。同研究所新設により、研究機関27組織に所属する研究者53人が行う学際的研究が支援されることになる。新設される研究所は以下の通り。
- ジョージタウン大学(Georgetown University、ワシントンDC)が主導し、人工知能・機械学習・実験を活用してウイルスとその宿主との相互作用を研究する「ウイルス出現研究イニシアティブ(Viral Emergence Research Initiative:VERENA)」
- アラバマ大学バーミンガム校(University of Alabama at Birmingham)が主導し、同じ生命体の性別による老化の違いに影響を及ぼす多様なメカニズム及びプロセスを調査する「男性と女性との間での老化の違いに関するメカニズム・進化の発見(IISAGE — Discovering the Mechanisms and Evolution of Aging Differences Between Females and Males)」
- カーネギー研究所(Carnegie Institution for Science、ワシントンDC)が主導し、植物・菌類・動物における生命と水との相互作用を分子レベルから有機体レベルまで調査する「水と生命のインターフェース研究所(Water and Life Interface Institute:WALII)」
- カリフォルニア大学マーセド校(University of California, Merced)が主導し、微生物群及びその宿主の研究を通して気候変動下での生物学的多様性喪失の可能性を予測する「気候変動下での共生相互作用・訓練・教育研究所(Institute for Symbiotic Interactions, Training, and Education in the Face of a Changing Climate:INSITE)」
National Science Foundation, Integrative biological science and training are the focus of 4 new institutes
https://beta.nsf.gov/news/integrative-biological-science-and-training-are-focus-4-new-institutes
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- FY2022