大統領府科学技術政策局(White House Office of Science and Technology Policy:OSTP)は8月5日、「米国新興汚染物質研究イニシアティブ(National Emerging Contaminants Research Initiative:NECRI)」に関する新たな報告書を発表した。本報告書は、米国の健全な未来の確保に向けた現政権による既存の取り組みを基盤とし、全ての米国人に清潔な飲料水へのアクセスを提供するための国家戦略を構築するもので、飲料水に含まれる新興汚染物質の検出・評価に関連する重要な研究格差への対応と、これらの汚染物質を原因とする健康への悪影響の特定・緩和に向けた連邦戦略の概要を提示している。また、従来は飲料水から検知することが困難であった、新たな懸念事項となる汚染物質のより効果的な追跡・特定・緩和に必要な戦略的対策を概説している。この中で取りまとめられた5つの研究目標は以下の通り。
- 汚染物質特定からリスク緩和までに要する時間の縮小。
- 汚染物質検出・追跡・緩和に向けたツールにおける技術イノベーションの促進。
- 汚染物質に関する政策決定に向けたツール・アプローチの開発・展開。
- 連邦政府・非連邦政府パートナー間での学際的研究活動の調整。
- これらの問題に関する情報提供の際の透明性及び国民からの信頼性促進。
なお、本報告書は、<https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2022/08/08-2022-National-Emerging-Contaminants-Research-Initiative.pdf>からダウンロード可能。
The White House, White House Office of Science and Technology Policy (OSTP) Unveils New Plan to Advance Research on Emerging Contaminants
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- FY2022