公共政策・権利擁護コンサル会社のHCMストラテジスト(HCM Strategists)社とマーケティング調査会社のエッジ・リサーチ(Edge Research)社は、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)から資金提供を受けて2022年3月~4月に実施した、大学に進学しなかった、もしくは、大学一時休学中の18~30歳の米国成人を対象とする調査結果を発表した。これによると、本調査回答者は、大学教育の金銭的リターンへの疑念、学位取得プログラム以外のキャリア訓練機会の存在などを含む様々な心理学的要因により、一時休学もしくは大学に進学しないという選択をしたという。主な結果は以下の通り。
• 回答者の46%は、大学進学もしくは復学を計画しているのに対し、41%は検討中、13%は大学進学の意思はないと回答。また、大学進学・復学を計画する者のうち、15%は6カ月以内に進学・復学を計画しているのに対し、31%は6カ月~1年以内、37%は1~3年以内と回答。
• 大学に進学しない、もしくは一時休学を選択した主な理由は、学費及び学資ローン負債に対する不安(38%)、過剰なストレスに対する不安(27%)、働いて収入を得ることの方が重要(26%)、キャリアの方向性や学びたい専攻分野が不確実(25%)など。
• 回答者の47%は、ユーチューブ(YouTube)を介して講座を受講した経験あり。また、約25%は免許取得課程、22%は認定証取得課程を受講。
• 回答者の70%は、実地訓練がキャリア昇進の最善策と認識。また、35%が学士号は非常に高い価値があると回答した一方で、同じく35%が免許取得目的の講座にも同等の価値を認識。
Bill & Melinda Gates Foundation, Where Are the Students?https://usprogram.gatesfoundation.org/news-and-insights/articles/gates-foundation-probes-college-enrollment-decline
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